ふじうら旅日記

6日目 その4






雨中でも演奏はホット
野外ステージ2つめのバンドはオーディションで1位を獲得したという「デルタムーン」。個人的にはこのバンドがいちばん良かった。大御所の余裕のあるプレイももちろんいいが、若いバンドがブルースファンを前にして「ここで一発決めてやろう」というアンビシャスなステージは実にスリリングだ。ラグタイム風の曲も入れたりして、幅の広さも見せる。会場が広く、遠くからでよく見えないのだが、なかなか魅力的な女性ヴォーカルだった。
3つめはうってかわってペケバンド。こういうペケさは日本のバンドにもよくあるが、リズムの腰が据わっていない。ギターとベースとドラムはそれでも「ブルースにしよう」としているのだが、ヴォーカルもとっているピアノとサックスにまるでリズムがない。My Girlのサックスソロで下手なケニーGみたいなのを吹いてたら客から「Play the Blues !」と野次が飛んだから、誰の思いも同じなのだろう。
大きなビールのディスプレイがあった
もういちど会場からストリートに戻って、残ったチケットを使う。ターキーの脚5ドル也はなかなかうまかった。七面鳥を食べるとクリスマスのような気分になる。

このマークは格好いい
ソニーボーイウィリアムソンのマークがあちこちにある。同じ名の「Sony Boy Williamson」という店でTシャツを買う。
夜になって出た、最後のバンドがいちばんブルースらしかった。ハーモニカも吹くヴォーカルがやや強引な感じだったが、それも「芸風」のうち。ギターは若いが構成のしっかりしたギターソロを弾いていた。「いつもはロックンロールバンドだが、今日はブルースだけでいくぜ」。ピアノがソロの手口を使い果たしたという風もあったが、もともと底力のあるバンドなので問題はない。
実力派のバンドだった
ブルースバンドばかり並べて聴くと、どこがまずいかすぐわかる。下手なバンドからも学ぶものは多い。下手といっても地元のラジオ出演レベルなのだ。

夜の屋台。まだ初日である。
また橋を渡りクラークスデールへ帰る。着たときは豪雨でわからなかったが、ミシシッピ川を渡るとすぐIsle of Capriカジノホテルがあるのだった。
ホテルに帰る前にPizza Hutで遅い夕食。なんかすごく迷惑そうな態度を取る店員で、客がいてサラダバーに野菜が並んでいるのにすぐ近くで掃除を始めたり、席の上の電球は切れていたり、「本部」が見たら怒りそうな店だった。

CIS(クラークスデール・インフォメーション・サービスかな?)というローカルテレビをやっていた。「WANTED:うちの犬を探して」とか、なかなかローカルで微笑ましい。

ホテルに帰って、今日買ったばかりのブルースマップ(ほとんど手描き)を広げ、明日の行き先を決める。雨が降らなければよいが。





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