新宿御苑

明治神宮にくらべて、新宿御苑に行くことは少ない。

わずかだが入園料を取られるので、無料の明治神宮と似たようなところに金を払ってまで入る必要はないと思うし、入口の位置が代々木から行くとちょっと不便なのである。

新宿御苑の入口は4つある。丸の内線新宿御苑駅をはさんで、多くの人にお馴染だろう新宿門と四谷側の大木戸門、千駄ヶ谷駅をはさんで正門(現在閉鎖中)と千駄谷門がある。代々木駅あたりから行くと千駄谷門がいちばん近いのだが、それでも一駅分はたっぷり歩かされる。

代々木駅から北東へ進み、明治通りを超えると新宿御苑の周りの鉄柵にぶつかる。このあたりの一角は古いアパートが多く残っていてなかなか風情がある。年配の方のなかにときどき「学生の頃代々木に下宿していた」という方がおられるが、そのころの雰囲気を感じさせてくれる。鉄柵の向こうから御苑の木々の枝が伸び出し、このあたりの道の落ち葉となっている。

千駄谷門から入ると桜木の多い一角である。それを過ぎると大きな池があり英国式の庭園につながる。日本庭園はもっと新宿側にある。ここは「内藤新宿」の主、内藤家の屋敷跡だ。甲州街道の南に沿って大木戸門傍にこれだけの屋敷を構えていたのは、甲州方面への要塞という意味もあったのだろう。

日曜の朝などに新宿御苑を歩くと撮影会が多い。三脚を担いで花樹の撮影をする一行、ミニスカートのモデルを囲む一行。どれも遠足のように上気している。このご時世に朝から「ホットパンツ」なんてものを見かけるのも、撮影会風景の醍醐味である。

(2001年7月5日)




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