Kuala Lumpur
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チェーン鮨のフカヒレ巻を食し
マレーシアの足元のあやしさを感じる。

昼間見かけた韓国焼肉を食おうと思っていたのに、寿司屋の看板を見つけてついふらふらと入ってしまう。

すし金(SUSHI KING)という名前。チェーン店らしい。ここのメニューでいちばん驚いたのは「フカヒレ巻」。うーむ。日中混合巻だナ。

BINTANG通りを、「ビンぶら」なんていうのかねと歩いて帰っていくとポンビキが寄ってきた。

「いくら?」
「ABCあって、Aが280RM(9,996円)」
「Cは?」
「Cは230RM(8,211円)」
あんまり変んないじゃないか。

断わって行くとまた別なのが来て
「180RM(6,426円)RM。モデルは300RM(10,710円)」
という。ちなみに1時間/ホテル代込みだそうだ。

女の子の値段がはじめて1万円を越えたなあと思いつつ、何事もなくホテルに帰る。


マレーシアで初めて訪れた町サンダカンのホテルで働いていた女性は「この国は隣国よりricherだ」と誇らしげに語った。

たしかにインドネシアよりbusierで、そしてたぶんricherでもあるだろう。だがインドネシアのほうがclearerで、おそらくhappierなように感じられる。

昨夜の雨でチャイナタウンの入口に大きな水溜まりができ、一日じゅう水は引かず、クルマも人も泥水をはねていた。このインフラのなさ、足元を見ない成長のしかたは日本に似ている。

マレーシアに危うさを感じる。日本に追いつく前に壁にぶつかるかもしれない。



c 1998 Keiichiro Fujiura


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