Kuala Lumpur
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日航の地図に従って駅を探すが道に迷い、
着いた途端、この街を出る列車を確保する。

クアラルンプールは大都市なのでJALの地図が発行されている。それを日本から持ってきた。見ると鉄道駅までは近そうなので歩いて行ってみることにした。そう遠くないところに美味そうな店も載っている。

ところが歩けど歩けど着かない。ちゃんと方位磁石も持っているのに、こんなことは初めてだ。どうも地図に載っている通りの名も違っているようだ。川などの地形は合っているのに、そこにあるはずの道がない。どうやら開発のスピードに地図が追いついていないらしい。

街の地図表示が案外整備されていたので、それを見たり人に道を聞いたりして探したが、歩きくたびれたので大きなスタジアムのあたりからタクシーに乗る。6RM(214円)。


クアラルンプール(Kuala Lumpur)はKLと略されることが多い。マレーシアは都市の名を二文字に略す習慣があるらしく、コタキナバルをKKと呼ぶ。この文でもこれからクアラルンプールをKLと書くことにしよう 。

KLの鉄道駅は、かなり大きな駅であった。バンコク行きの列車について駅の案内所で聞いてみる。


マレー鉄道図
それによると、まず2205発の夜行で発って、ButterWorth駅0630着。そこで8時間待って1430発の列車に乗り継ぎ、再び社内泊して0900バンコク着だという。夜行の2連荘(れんちゃん)しかも、その間に8時間の待ち時間がある。

なんだかひどい行程だ。バターワースがどんなところだか知らないが急ぐ旅でもなし、そこで一泊するほうが賢明だろう。

というわけで次のような行程にした。

KLからは「XSP/4 (North Bound)」という列車で明後日28日の朝0735発、バターワース1430着。そこで一泊して翌日29日「ISE/48」に乗り換える。バターワース1435発、30日の朝0900バンコク着だ。

この二本の電車は5分の待ち合わせで、連結しているようにも見える。その間に一日置いて、バターワースという町に一泊しようというわけだ。


ButterWorthから先、ISE/48のダイヤは次のようである。

1435
BUTTER WORTH
1453
BUKIT MERTAJAM
1517
SUNGEI PETANI
1620
ALOR STAR
1700
ARAU
1800
PANDANG BESAR
1850
HAADYAI

(略)
0900 BANGKOK


両方の切符(2nd Class)で157RM(5,605円)。KLに着いたばかりでもう出る切符を予約しているのは気が早いようだが、都会はつまらないから二泊もすればいいだろう。



駅前はさすがに交通便利で、バスも多くタクシーの発着所もある。チケットタクシーで地図に載っていたレストランまで行く。乗ったと思ったらすぐ着く。あまりに近いので馬鹿馬鹿しいほど。

料金は5RM(178円)。財布をまた忘れそうになったが、ちゃんと確認した。あぶないあぶない。



c 1998 Keiichiro Fujiura


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