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川向こうは小さな村だった。竹で編んだ、涼しそうな家だ。ユネスコ村の「インドネシアの家」を思い出す。庭にも竹林があったりして風情がある。 |
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子供たちが珍しそうにこちらを見ている。ダイトウさんがポラを撮って見せると、歓声をあげる。その様子を見て、撮影隊の後をついてくる人がだんだん増えてきた。 |
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自転車に乗って駆けつけてくる人がある。老婆が家の中からこちらを覗き、綺麗な服に着替えて出てくる。そのお婆さんがこっちを見て「ガンバロー!」と言ったように聞こえた。 「ドンさん、頑張ろうって何?」 「あれは『私を撮って』と言っているのです」 へえ。 |
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なんだか大騒ぎになってきた。子供たちは目鼻立ちがきれいで、かわいい。 ドンさんは可愛い子を見つけると抱き上げる。この人はとても子供好きだ。けど、なんだか可愛い子だけを抱き上げているような気がするなあ。 |
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何故だろう。とてもとても敬虔な感じがする。 |
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帰り道に市場があったのでスイカを立ち食いする。 竹の村で何カットも撮れたし、渡し舟の光景もよかったので、一同なごやかな表情である。 |
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