Yangon
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市場へ行ってウィスキーを売ろうとするが
実物がないと相手にされない。

これで明日やることは決まった。あの黄金の岩のパゴダに行けるかと思うとワクワクするが、今日もまだ始まったばかりである。楽しみは多い。

ミャンマーは宝石の産地である。買って帰るつもりはないが見てみたい。宝石を見るのはわりと好きだ。フロントに宝石店の場所を聞くと「カバエーパゴダの近くのジェムミュージアムか、ボジョワンサンマーケット」にあるという。

宝石の博物館があるのか。そちらのほうが面白そうなので行ってみることにする。


カバエーパゴダまではタクシーで400K(160円)。ここは山寺ではなく平らな地形だが、ゆるやかで長い階段があるのは同じだ。

鳥篭と子供たち 階段の入口で少女たちが鳥籠を前に座っていた。

これは放生会(ほうじょうえ)というものだろう。生き物を逃がしてやって功徳を積むのである。もっとも逃がした鳥はすぐまた捕まって、この籠の中に帰って来るのだろうが。

一羽を放つと50K(20円)。鳥の名前には詳しくないが、文鳥くらいの大きさの白い鳥である。


少女は頬を白く縫っている。
少女たちは頬に白い紋様を塗っている。顔全部ではなく、頬だけ白く塗って額などは残す。日本でも祭りの化粧にこれに似たものがある。

この少女たちだけでなく、町で見かける人たちにもこの白い化粧をしている人は多い。女性と子供だけか。大人の男にはいなかったように思う。

寺の庭に売店があった。ペプシに似た「STAR」コーラ、35K(14円)。バンコクで飲んだ本物のペプシは20バーツ(70円)だった。

ものによっても違うのだが、ミャンマーの物価は外国人が使うもので日本の5分の1くらい。地元のものは10分の1以下である。


宝石博物館は確かに素晴らしい石があったが、区画ごとに別料金を取ることになっているし、博物館というよりは「店」だったので、早々に退出する。

建物の表では、軽機関銃を持った軍人が警戒していた。

バスに乗る この通りには路線バスがあって、小型バスの外まで人がぶらさがっている。男たちがロンジー(スカートのような腰巻)を履いて、そのバスにぶらさがったり自転車に乗ったりしている。あまり不安感とか頼りなさは感じていないようだ。涼しくていいのかもしれない。

行きは400Kだったのに、帰りは250K。値段はほんとにいい加減だ。そのタクシーにボジョワンサンマーケットまで行ってもらう。案外ホテルの近く。線路を過ぎて駅の反対側に行ったあたりだ。

ずいぶん古くからある市場らしい。人が多い。ちゃんと建物になっている店もあれば、茣蓙を敷いただけの露天商もいる。「ペルシャの市場にて」といった雰囲気さえ漂う。

酒屋があった。そうだ、持ってきたジャックダニエルズを売るならこの市場だ。さっそく酒屋のオヤジに話しかける。

「ジャックダニエルズを、、」
「欲しいのか?」
「違う。持っている。買わないか」
「どこにある。見せろ」
「いや、いまはない。ホテルにある。いくらで買うか、値段によっては持ってくる」
話にならないね

オヤジはまったく相手にしなくなった。ブツがなければ信用できないというのだろう。しかたがない。ホテルに帰り、酒を持って出直すことにする。



c 1998 Keiichiro Fujiura


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