Unchain my heart

Unchain My Heart
アンチェインマイハート

(POWELL/SHARP)

子供のとき、家にレイチャールズのシングル盤があったので、この曲はよく聞いていました。たしかＢ面は「旅出てジャック(Hit the Road, Jack)」だったと思います。小学校の学芸会でこの曲をやろうとして同級生にでたらめの歌詞を教えてしまいました。いまだに連中はそのでたらめ歌詞を覚えていて、私を「いいかげんな奴」といじめます。

悪いことはできないものです。小学生だったので英語なんかわからないから、てきとうに聞こえてくる音をいかにも英語がわかっているような顔をして教えてしまったもので、、、。普通信じないよなー。

やっていることはいまとあまり変わりませんね。この解説も似たようなものなので、間違いがあってもお許しください。

子供の頃から好きだったとはいうものの、この曲のことはよく知りません。作曲者クレジットにもいろんな名前が書いてあるのですが、ここでは私が最初に聞いたレコードに書いてあった「POWELL/SHARP」にしました。これが正しいかどうかはわかりません。作者として名前が出てくるのは次のような人たちです。FREDDY JAMES、AGNES JONES、TEDDY POWELL、B.SHARP。

この曲が復活したのはJoe Cockerによってです。87年のアルバム「Unchain My Heart」でタイトル曲として歌いました。他にたいしたカバーはなく、ほとんどレイチャールズとジョーコッカーの二人しか歌っていない感じのする曲です。

歌詞はとても「奴隷制」な匂いがします。レイチャールズは1930年生まれですから、彼がこの曲をはじめて歌ったのならこの曲は1950年以降、戦後の歌ということになります。が、歌詞全体に立ち込める匂いはもっと原始的なものです。Chain「鎖」という単語のせいかもしれません。

初期のＲ＆Ｂにはよく「Chain」という単語が使われていました。黒人の共同体になんらかの共通の記憶を引き起こす単語なのか、とこれは私の勝手な深読みにすぎませんが、そういう気もします。

ＦＧＯＤはほぼJoe Cockerの演奏を参考にしています。珍しくベースはスラップ（チョッパー）で弾くことになりますし、斎藤君のドラムソロもあります。このあたりも聴いてもらえるとうれしいです。

Unchain my heart	俺の心を解放してくれ
Unchain my heart Baby let me go Unchain my heart Cause you don't love me no more Every time I call you on the phone Some fella tells me you're not at home Unchain my heart Set me free	鎖をはずしてくれ俺を行かせてくれ俺の心を解放してくれお前が俺を愛してないからいつお前に電話しても誰かがお前は留守だというだから心を解放してくれ自由にしてくれよ
Unchain my heart Baby let me be Unchain my heart Cause you don't care about me You got me sewed up like a pillow case But you let my love go to waist Unchain my heart Set me free	鎖をはずしてくれベイビー　俺の好きにさせてくれ俺の心を解放してくれお前が俺を好きでないから俺の心をぼろぼろにしながら俺の愛を浪費するお前だから心を解放してくれ俺を自由にしてくれ
I'm under your spell Like a man in a trance You know darn well That I don't stand a chance	俺はお前にとりこさ魔法にかかった男のようにでもお前は知っているだろう俺がそんな扱いに我慢できないと
Unchain my heart Let me go away Unchain my heart You worry me night and day I live a life of misery And you don't care a bag of bean for me Unchain my heart Set me free	鎖をはずしてくれ俺を行かせてくれ俺の心を解放してくれお前は昼も夜も悩ませる俺の人生は惨めなものなのにお前は豆袋一つもくれようとしないだから俺を解放してくれ自由にしてくれよ