ヲサム旅日記

1日目 その1






サラタビUSA
2−1:

出発当日。目が覚める。しかし、今日「アメリカ」へ行く、なんて気がまったくといっていいほどしない。出発も午後便なのでのんびりと午前中は洗濯など日常的な事をこまごまとこなす。

今回の旅はいつもの2人に加えて、新たに1人サラタビに加わった。彼の名はアイカワダイスケ君。これから「ダイスケ君」と呼ぶことにしよう。ボクよりも年下だが落ち着いている印象がある。フジウラさんの知り合いで、旅の前に2,3回会っているくらい。職業はサラリーマンではないが、ピアニストで、今回の旅にはもってこいかもしれない。

そういえば、今回の旅といえば、フジウラさんの編でも書かれていると思うが、今回はフジウラさんの希望でアメリカになった。というのも、アメリカの中部にあるエレナという町でブルースフェスティバルがあるというのである。そのフェスティバルはブルースの世界ではかなり有名らしく、大のブルースファンであるフジウラさんが是非行ってみたいということでアメリカになった。

ボクはブルースにそんなに興味があったわけではなかったのだが、音楽は好きで、本場の"音"を聞いてみたかったこともあり、今回のサラタビの目的地、アメリカに賛同した。しかし、なによりもアメリカ行きを決めたのは"行ったことがない"ということである。



さて、当日、成田で待ち合わせ。会った時には二人の顔は少々赤みを帯びていた。新宿からのスカイライナーの中で早速飲んできたらしい。そういえば、このサラタビには酒がもれなくついてくる。前回も前々回も酒がついてきた。特にアメリカ。酒の国と言ってもいいのではないかと思う。ビール、ウイスキー。食事と酒。体が重くなることは間違いないであろう・・・。

早速、チェックイン後、昼食、ビール。アメリカにて心身ともに大きくなってくることを覚悟した瞬間であった。

そういえば、以前は「空港」「飛行機」と聞くとワクワクした。千葉で仕事をしている時も、時々、成田を通り、飛んでくる飛行機をみていいなぁ〜と思っていた。しかし、最近では国内移動もちょくちょく飛行機を使うせいか、空港や飛行機をみてもあまりワクワクしなくなったような気がする。今回、成田でまだワクワクしていない。ふとそんな自分に気付いた。早速、自分の変化に驚く。慣れ?トシ?こんな経験がこれから幾つもあるのか・・・。

そんな事を思いつつ、イミグレーションで出国をむかえる際に、以前まであった出国カードがなくなった事に気付く。そういえば、前回、出国したのはブータンのサラタビ。あの時の楽しさが思い出されると、少し気分がのってきた。いよいよ非日常の世界だ。

今回の航空会社はユナイテッド。アメリカの会社だからそんなきめこまかいサービスはないだろうと予想。聞けば、この会社、「到着時間は極力遅れません」といった公約めいた事を述べているとか。10数時間のフライト。多少遅れてもあまり変わらないような気もするが・・・。

そんなことより、エコノミーをもう少し広くしてほしいものである。足も今一つ伸ばしにくいし、トイレに行くのも一苦労。まっ、そんな事していたら、タダでさえ、乗客が減っているのが余計、客が少なくなる。お金をおとしてくれるビジネスやファーストのお客には手厚いサービス。当たり前の事であるとは思うが、どこかの国の政策みたいにお金持ちには手厚い保護。納得半分、不満半分。そんな機内で仕事絡みの読み物2つ。まだ完全には非日常に移行していない。そう甘くはないのである・・・。





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