ヲサム視線

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八丈島に行くことになるまで




サラタビ八丈
1章:出航まで

ブータンから帰ってきてからというもの、ものすごいスピードで日常が過ぎさっていった。そんな中でのフジウラさんの旅提案。再び、「旅に行く」楽しみがフツフツとわきあがってきた。しかし、ブータンから帰ってきた後、二人ともお金ないねぇ、という話になった。これもまた悲しいかなサラリーマン。貯めなきゃなんないのである。でも、どこかへ行きたい、そんな話をしていた。
しかし、何故、八丈島?

確か、ブータンにいた頃の終わりの方、車の中で次の旅の話を二人でした。その中の話・・・。ブータンは秘境ではなく、行ってみないとわからない事だらけだった。こんな遠くにまで来て、それに気付いた。じゃあ、近場はどうなんだろう。日本でも、行ったことのない所は沢山ある。ひょっとしたら、まだまだ見るべき所はあるのではないだろうか。そんなような話だけして日本に帰ってきた。恐らくそれがきっかけだったのだろう。最初の旅の打ち合わせの際、最初は新島辺りにでもしようか、と話をしていた。しかし一番大きい八丈島さえ行った事がないという事が判明し、結局は八丈島に決定した。あとはトントン拍子というやつだ。

上にも書いたが、いかんせんお金がそんなに無い。贅沢も言ってられない所で、フジウラさんが、区営の宿舎を見つけてきてくれた。しかし最終的にはフジウさんの御友達の紹介で、八丈島で最近ペンションを開いたというクロサカさんを紹介していただき、氏が経営されている「満天望」に宿泊先が決定した。やはりこういった紹介やご縁は大切だと思う。結果的には、忘れる事の出来ない思い出を創って頂ける事になるのだが・・。

さて、ご縁といえば、今回のたびにはブータンで知り合った、コバヤシご夫妻もご一緒することになった。サラタビ以来、東京で何度かお会いし、思い出話に花を咲かせていたのである。「旅は道連れ、世は情け」ちょっと意味が違うかもしれないが、皆で楽しくできたら◎である。また日常を忘れようと思う。今回はかなり忘れたがっている、体と気持ちが…。やはりサラリーマンである。





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