ヲサム旅日記

3日目 その2






サラタビ第6章:第3日目 その2。ブータン、プナカ

不安は的中した。先程、モメゴトノ輪に入っていた主人が我々の元にやってきた。「部屋はあいにく一つしかないんだ」と言う。初めは言っている意味がよくわからなかった。ひとつじゃだめか?

実は元々、フジウラさんとワタクシには部屋が一つずつ用意されているはずだったそうな。ところがそこの女主人(主人の奥さん)がダブルブッキングしてしまい、かろうじて一つだけ部屋(ツイン、バス&トイレ外付け)があったというお話。

その部屋自体は別段汚いというわけではないが、やはりバスが外付けというのは気になる。とはいえ、こっちに来る前に旅行代理店からは、あくまでブータンの旅行代理店によってホテルが決められるため、どんなホテルになるかわからない。その辺はご了承くださいと言われていた。しかも、フジウラさんもワタクシもアジア諸国にてある程度の安宿を経験しているためそんなに問題はなかった。

このホテルには2泊の予定。主人は明日には最高ランクの部屋を用意するという。フジウラさんとワタクシは、まぁいいかぁ、なんて感じで主人と手打ち。ところがである、さっきの女主人。まだ、こちらを気にしている様子。彼女は「そばに妹がやっているホテルがあるがどうか?」と言ってきた。

まぁ、せっかくなので見せてもらう事にした。そのホテルは改装中らしくガランとしていた。部屋もただっ広く、真中にベットが置いてある。バス,トイレは部屋の中にあるのだが、なんか寂しい。だったらさっきの部屋の方でいいよと言うと、今度はプナカの街中に知り合いのホテルがある、そこはどうだと言ってくる。なかなか面白くなってきた。

ダブルブッキング?
しかし、結果オーライ。

なにせ女主人は必死だ。でも我々、特に嫌な顔していないのに、決していじめてないよなぁ・・・。電話を取出し(コードレスだった。)、何やら話す。何て言っているのかはわからないが何となく意味はわかりつつあった。「ダブルブッキングしちゃってさ、御客さん怒ってんのよ(別に怒ってないし)。シングル2つ空いてない?助けてよ」ってな感じ。結局空いているという事なので行ってみる事にした。

実のところ、ダブルブッキングしたのはこの女主人で、外国人相手の商売なので嫌われない様に、変な噂が出ない様にって事なのだろう。そう言えば、最初のカルマとの言い争いも実は必死の言い訳だったのだろう。明日はこのホテルに泊まる。良い部屋を用意しておくとの事だから、ある意味期待してその知り合いのホテルへ向かう。

でもブータンでホテルのダブルブッキングなんて思ってもいなかった。全てが決められた旅行の中で面白い経験ができたと思う。 言ってみるもんだし、案外ガイドブックや代理店の言っている事と違うもんです。

Damchen Resortの看板
Damchen Resort
Damchen Resortの夜景

さて、そのホテルはDamchenResortと言う。
川沿いにあるコテージ風のホテル。

室内はこんな感じ
部屋もキレイで良い感じ。ラッキーってなもんでこのホテルに決めた。
(後から気付いたが、シャワーはお湯が出なかった・・・。)。

チェックインした後、この街のシンボルでもあるプナカ・ゾンに向かう。川のすぐそばにそびえたつ壮大なゾンであった。このゾン、立地場所が場所だけにこれまで何度も水害にあっているそうな。おまけに火災などもあって何度も修復工事していると言う。現在もその途中。
プナカ・ゾン
このゾンは他のゾンと違い、非常に厳しく、カメラ類は撮影しなくても、持込み禁止で結局カバンごと車に残して向かった。入り口では警備の警官も何名かいてチェックされる。非常に威厳のあるゾンであった。中はドデカイ仏像が何体かあり、また観音菩薩の非常に大切な像も安置されているという。威厳が感じられ気分が高揚した。

このプナカという街は以前まで冬の首都だった。高地である首都ティンプーは冬になると非常に寒く、ティンプーよりも1000mも低いこのプナカは冬でも比較的温暖なため、首都機能を冬だけ移動させていた。そのせいだろうか、街中に何となく裕福な雰囲気を感じた。学校もあり、学生も制服を着ていた。

カルマに聞いたら、やはりこの街はリッチだと言う。幾つか、国ではなく個人経営の会社もあるという(とはいえ農家がほとんどだそうだが。)。かって首都だったという事が関係するならば、現在の首都ティンプーはどうなのだろうか?

ここの街並を見ていると到着当初の「ブータン感」というものがちょとだけ薄れた。ひょっとしたら、思っていた以上に都会なんだろうか?ブータンって。ブータンっていう国をかなり固定観念で縛り付けているのかなぁ?そんな事を思いながらホテルに戻った。

到着後、川沿いにてビールをあける。釣りもできるというこのホテルは他には客がおらず、静かで川音と虫の鳴き声が聞こえるだけ。日本ではなかなか味わえない自然を感じた。気持ちイイ一晩であった。そのせいかホテルでの食事もカルマやミンジュ、ホテルの従業員も含めて楽しい食事だった。

明日はいよいよ目的の一つであったツッチェ(お祭り)を見に行く。ワンデュ・ポダンへ。

Beauty & Beasts at DamchenResort




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