Bangkok
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寝不足でバンコク空港へ。
ミャンマーでの「商売」に備えて酒と煙草を買い込む。

朝5時に目が覚めた。寝たのは1時過ぎだから4時間も眠っていない。徹夜でやっている食堂で安い朝飯を食べて、空港までのバス屋に行く。

6時集合。来たのはマイクロバスで満員の13人乗せてきしみながら走る。屋根にも一杯に荷物を乗せているからカーブで傾きそうだ。荷物を積むのに15分もかかったので出発は遅れたが、後は道が空いていてスムーズだ。


虫採りをする子供たち
徐々に日が昇ってきて遠くの寺に朝日が当たり、エメラルド色や赤や黄色にきらきら輝いている。

ハイウェイからその光景を眺めているうちにもう空港への入口。 7時前には空港に着いてしまった。


チケットには「ヤンゴン」と書いてあるが、空港の表示は「ラングーン」のままだ。向かいのカウンターはプノンペン行で、この一角だけ田舎臭い。チェックインを待つ人々はみんな床にじかに座っている。上野駅で深夜の急行列車を待っているような一群である。

ようやく発券がはじまった。ヤンゴン行の客はあまり多くない。ミャンマー航空はすこぶる貧乏な印象である。なぜか出発ゲートがなかなか決まらない。最後に空いているところを使わせてもらうような印象である。

搭乗券にしても、まともな航空会社なら自前のボーディングパス用紙を持っているものだが、このエアラインにはない。搭乗券の用紙は「バンコク国際空港」と印刷されたものだ。

ともあれ手続きが済んで少し身軽になった。トイレに行くと、パイロットのような制服を着た男が手にミネラルウォーターを持って個室に入るのを見かけた。空港のトイレには水桶もシャワーもない。なるほどそうまでして水にこだわるのかと、すこし感心する。


ドンさんのアドバイスを思い出してタバコとウィスキーを仕込む。ミャンマーで高く売ってやろうという思惑である。

マルボロを探したのだが、なぜかどこにもない。係員に聞くとバンコク空港のDFSとマルボロの間でなにか揉め事があったらしい。仕方がないのでダンヒルを3箱買う。ウィスキーはジャックダニエルスの1リットル瓶を2本買った。これで準備完了である。


ヤンゴンとの時差は0.5時間。「30分の時差」を体験するのは初めてだ。



c 1998 Keiichiro Fujiura


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