Chiang Mai
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町のあちこちに少数民族の気配がある。
夜市の靴屋でサンダルを修理してもらう。

水を振舞う ソンクラーンは西洋の暦とは違う基準で決められるらしく、年によってその日が違 う。旧暦のようなものらしい。今年の中心日(三が日のようなものか)は4月12日 と13日らしい。病院に貼ってあったカレンダーには12,13,14,15に◯がついていた。

その日にどのホテルに泊まるかまだ決まっていないが、FELIXの予約は取れているので とりあえず余裕はある。バンドに起こされたのをいいことにふたたび自転 車に乗ってでかけることにした。

旧市街のお堀端を適当に曲がったら、不思議な一角に入り込んでしまった。どうや ら小数民族の居住区らしい。そまつな建物におしこめられている。養老院のような 、強制収容施設のようなところである。人々の顔、着ている服、道具、洗濯物など はタイの市民とはまるで違う姿だった。

チェンマイの街角でもときどき小数民族(ethnic minority)の姿を見かけるのだが 、そういう人たちはあまりにも観光化されている感じだ。家に帰ったら洋服に着替 えているんじゃないかという気もするくらいだったが、ここの様子を見るとそうで もないらしい。

小数民族の姿をよく見かける場所のひとつは夜市(ナイトマーケット)である。民 芸品を前にした売り子は民族衣装を着ているのでよく目立つ。外国人観光客が写真 を撮ってその礼のような感じでなにか買っていく。


ホテルの近くにも大きなナイトバザールが開かれているというので出かけてみた。 屋台ではなくちゃんとした建物の店も多いしっかりしたものだった。ここのナイト バザールは民族色だけではなく洋服の小物も多い。絹のネクタイが1本90B(270 円 )で売っている。タイはシルクの産地なのである。

土産用のTシャツは100B程度。デザイナーズブランド(地元のアーチストにも人気ブ ランドがあるようだ)は220Bくらい。ネクタイよりTシャツが高いくらいだ。

夜市の靴屋さん 夜市の片隅に出ていた靴の修理屋でずっと履いている皮のサンダルを直してもらった。20B(60円)。左足の糸がほつれてきたのでその修理を頼んだのだが、バンコクで直した右足の縫い方を見て「こりゃーひどい仕事だ」といったん糸をほどき、ふたたび縫い直してくれ る。その分はタダである。ここにも職人がいた。

この靴屋は英語が通じないのですべて日本語と手まねで話した。「目を見て語れば 日本語でも通じる」。



c 1998 Keiichiro Fujiura


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