Chiang Rai
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チェンライに戻り、再びウォンコムホテルに泊まる。
今度は料金表に載ってない「安い部屋」だ。

この前泊まった部屋はフロントから左手へ進んで階段やエレベータのあるほうにあった。これがいわばメインロビーの方向なのだが、今日は反対側、右手の半二階の狭い通路に連れていかれた。あのホステスのつとめているバーを過ぎてさらに奥に入っていくと、目立たない小さなドアがあった。開けると安普請の暗い廊下があって、その両側にドアが並んでいる。左側の部屋に入れられる。


これが「安い部屋」らしい。冷蔵庫はないがバスタブはある。これで充分だ。窓をあけるとプールが見える。中庭を挟むように建て増しをしたらしい。これで美女でも泳いでいれば最高なのだが、現実はそう甘くなくプールには誰もいない。

ここのところ高いホテルが続いていたのだが、昨日70B(210円)、今日605B(1815円)でいくらか取り返した感じがする。チェンセンにいた間「100B」の声をきいたのはスピードボートだけだった。観光地ゴールデントライアングルの土産物屋でさえTシャツは80B(240円)、チェンマイでは200B(600円)だったからだいぶ違う。

チェンマイのメイピンホテルに電話して予約を確認するとやはりソンクラーン中は部屋が取れないという。これで決定だ。ソンクラーンはこの町で過ごすことになった。


ソンクラーンの仕度としてバスターミナル周辺の玩具屋で水鉄砲を買う。ところが180B(540円)もしたのに壊れていて始めから使えない。すぐに戻って取り替えてくれるよう交渉したが「売ったときは壊れてなかった」と主人は言い張ってなかなか苦労する。「いま買ったばかりだ まったく使っていない」と主張を続けてようやく別の水鉄砲と交換させるのに成功した。

玩具屋からの帰りにも、突然通りに面した窓から水が降ってくる。こちらも用意の水鉄砲で応戦する。「真昼の決闘」という感じの撃ち合いになる。丸腰ではとても出かけられない。

ワンコムホテル周辺の一帯は外国人観光客も多いらしく、イタリア料理店があった。ひさしぶりにイタ飯を食べる。ゴルゴンゾーラのスパゲティとレモンジュースで210B(630円)、コロナビアはインポートなので110B(330円)。



c 1998 Keiichiro Fujiura


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