|
チェンライでソンクラーンを過ごすにあたっては、ちょっと心当てがあった。ホテルから5分ほど歩いたところに「TEE PEE BAR」という酒場がある。この前チェンライに泊まったときにこの店に二度ほど来て顔見知りになり「ソンクラーンのときは店で「ウォーターファイト」をするからお前も来い」と言われていたのだ。 |
|
この店は一応「テーペーバー」という名前があるのだがそれよりも「ヒッピーバー」という通称のほうが通りがよいようだ。かかっている音楽はドアーズ、クリーム、ジミヘンドリックス。私が初めて行ったときは客が刺青自慢を始めたので主人が「俺のほうが凄いぞ」とシャツを脱いで自分の刺青を見せていた。まぁ、そういう店だ。 |
|
そのときは鶏カレーを頼んだのだが、これが筍入りでなかなか旨かった。メコンのコーラ割りとカレーで95B(285円)。値段も安い。すっかり居着いてしまった。 |
|
店の壁に壊れかけたギターが置いてあって、ちょうどクラプトンがかかったので、そのギターでリフを弾いていたら主人が「お前ギター弾くのか」と聞いてきた。それでちょっと話をしたら気を許したのだろう。店の水掛けに呼ばれたのである。 |
|
ウオーターファイト(水戦争)とはよく言ったもので、「水掛け祭り」などという長閑なものではない。凶暴なくらいの勢いで水をぶつけあうので、モノが水だから無事に済むけれど他のものなら怪我をしそうな戦いなのである。 |
|
走っているバイクに向けてバケツで水の塊をぶつける。「水掛け」ではない。塊がドンとぶつかるのだ。道ばたで油断しているとトラックの荷台から冷たい水の塊が降ってくる。冷たいのは氷を入れているからである。心臓の弱い人はぶったおれそうな手荒な戦いが、町中で繰り広げられる。 |
|
今年の祭りの日は12、13、14日の三日だという。人々は14日の朝、まず川に行き、それから寺に参りに行くらしい。12日と13日は寺には行かない。町中を「トラベリングラウンド」している。水をかけながら。 |
|
「ソンクラーンのうた」があるようで、テレビでやっていた。これは「今年の新曲」だという。クリスマスソングのようなものか。古いソンクラーンの歌ももちろんあるらしい。今年の歌というのは、盆踊りみたいな感じだった。 |
|
ひょっとして「大晦日」のような行事がないかと夜半に寺院のあたりまで行ってみた。門が閉まっていた。文化が違うので「推察」などしても当たり外れはしょっちゅうのことだ。 |
|
夜道を照らす月が明るい。満月とソンクラーンは関係あるのかな。 |
| |
|
|
|