Singapore
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早々とホテルを発ってシンガポール駅へ。
駅のホームで出入国管理を済ませ、マレー鉄道の人となる。

いつ発つかホテルに言わなかったら、妙に丁重な英語で「滞在の予定をお教えくだされば幸い」と書いたメモがドアにはさんであった。どことなく植民地根性の英語のように感じる。

ホームの端の狭い通路がイミグレ 朝6時に起きて荷造り。TANJONG PAGOLまでMRTで行って後は歩く。駅の売店でミルクと人参ジュースと水を買って入る。

改札の中はすぐ出入国管理。シンガポールを出国するとマレーシアへの入国だ。ホームの途中に検問があってそこを通るのがイミグレーションである。マレーシアのホテル名はひとつも知らないが、空欄にしておいても問題なく入国できた。

ホームに立って入国書類を書く ホームは柵で仕切られているが、その柵ごしに物を売っている商人がいた。彼の立っているところはシンガポール。私たちの立っているホームはマレーシアである。柵越しに手を伸ばして、英国風のKITKATチョコレート 1SPD〈83円)を買う。これは貿易なんだろうか。

列車の隣の席は婆さん。靴を脱いで裸足になって座っている。向こうの席にはチビTでお腹を出している胸のでかい娘がいるっていうのに、私の隣は婆さんだ。(しかしその娘には連れがいて、どうやら夫婦者らしかった)

ジョホール水道を通る。大きな橋の中途でクルマが渋滞している。出入国手続きをするためらしい。


マレー半島に入ると植物相が少し変わるような気がする。熱帯から温帯へ?よくわからないが、見た目の雰囲気が少し違う。農業のやりかたが違うだけかもしれない。ひとつの山全部に同じ大きさのパイナップルのような木が植えてあったりする。これがプランテーションというものだろうか。だんだん椰子の木が少なくなる。

TAMPINは小さな駅だった。バスを探してうろうろいると、リムジンの運転席に座っていた大男が「60RM」と声を掛けてきた。ふたたびリンギットの世界。これからマラッカに向かうのである。



c 1998 Keiichiro Fujiura


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