ヲサム旅日記

3日目 その1






サラタビ八丈
4章−1:2日目。御蔵島〜八丈島


目覚ましが鳴る。障子を開け、外を眺める。窓の外は曇りというか小雨。行けるのかなぁ、と思う間もなく、港に向けて船が来るのに気がつく。あっ、すぐそこじゃん。予定より早く船が着くようだ。慌てて着替えを済ましロビーに向かう。ロビーに下りるとご主人も慌てていた。我々4人と昨日一緒だった釣り客はともに、宿の車に飛び乗り、港に向かう。事務所にて手続きをすまし、後は埠頭を猛ダッシュ。若干のお酒とおつまみが恨めしい。なんとか間に合った・・・。

到着したばかりの船からは続々と客が下りてくる。昨日とは違って、かなりの御客さんがこの御蔵島にやってきたのである。今日は土曜日。自分がこの島で思い出を作るまでは名前さえ知らなかったのに、結構人気があるんだと感心してしまった・・。やはりここは魅力的な島なのである。それがわかった。乗り口には、昨日お世話になったクリモトさんと駐在さんが仕事をしていた。時間もあまりなく、握手と挨拶を簡単に済まし、乗船したが、「また来なさい」と言われた時は嬉しかった。船が港を離れてからも、手を振ってもらえた。ここまで朝起きてからわずか1時間弱。昨日、東京を出航してから約24時間。あっという間に御蔵島が離れていった・・・。我々の本当の目的地である八丈島までこれから数時間。目を覚ますと、今日こそは八丈島にいるはずである、そう思って再び2等客室で眠りについた・・・。気持ちの良い二度寝である。

目を覚ますと八丈島に近づいていた。船外に出てみると、目前にはかなり大きな島が見える。いや、マジでデカイ。御蔵島を見たからかもしれないが、八丈島は予想に反してかなり大きかった。そして、港はにぎやかそうで、背の高い建物も見る事ができた。また違う経験ができそうな島だ。でも、引き続き外は雨・・・・。しかし、いざ八丈島へ上陸。

本日、お世話になる宿は、東京をたつ前から決定していた満天望というペンション。フジウラさんのご友人のご紹介で、満天望さんにお世話になることにした。ご主人のお名前はクロサカさん。脱サラして数年前からこの満天望を経営されているそうである。

船から降立ち、いわゆる船着場に向かう。そこで、クロサカさんと対面。本来ならば昨日この八丈島に到着する予定が、思わぬ寄り道をしたためクロサカさんにもご迷惑をかけた、といっても天気のせいだが・・・。ご挨拶をすませ、昨日の事を色々とお話してくれた。やはり、海が若干荒れていたそうである。しかし、船が着けない事もなかったのではないか、ともおっしゃっていた。八丈に住むようになってから、あの程度の天気で船が来ないというのは珍しいとのこと。しかし、そんな珍しい機会に遭遇したのも何かの縁というか、運命というか、そんなサラタビに思わず笑ってしまった。

満天望
車にて10数分。満天望に到着。

ここが本日お世話になる宿。できたばかりの建物なのでものすごく気持ちの良い木の匂いがする。 のんびりできそうだ。

お茶を出していただき、奥様、ご主人としばしの団欒。今日1日の八丈島のプランをたてる。残念ながら、今日1日という事、そして小雨が降っているという悪条件の中でできる事が限られてくるが、その中でも行きたい所、やりたい事をそれぞれ話合い、かつクロサカさんのご意見を聞きつつ、本日のスケジュールを作成した。まっ、特に何をするわけでもなく、のんびりするというのがコンセプトでもあったので、すんなり決定した。とりあえず、お昼はこの八丈島の郷土料理を食べる事にし(満天望から少し行った所に、有名な郷土料理のお店があるというので、そこに行く事にした。ご主人お勧めのお店でもあり。)、お昼まで周辺を散歩する事にした。ここ満天望から海までは歩いて5分もかからないという。早速海へ。





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