ヲサム旅日記

3日目 その2






紫陽花
4章−2:2日目。御蔵島〜八丈島

海辺まで散歩をする。雨が降っていたせいもあり、雨の匂いがする。都会にいても匂いはするが、ここ八丈島にいるせいもあり、心地良い匂いに感じる。道端に紫陽花。これもまた普段の生活ではあまり気もしないし、なかなか見ないもので新鮮であった。

海に出ると、やはり波が荒い。しばらく皆でボケ‐っとする。
浜
釣りをしたい
本当はのんびり釣りでもしたかったが残念ながら時間がない。

しかし、こんなにキレイだと美味しそうな魚が一杯釣れそうだ、と想像だけにしておこう・・・。
佇む
満天望に戻り、ちょっと早いがお昼ご飯へ。ご主人が御勧めのお店にまで連れていってくれた。お昼の後は自由行動。島の温泉に行き、その後はまた散策と、予定ではかなり自由気ままな1日になりそうである。

お昼の場所は「いそざきえん」さん。地元でも有名な八丈島料理を食べさせてくれるお店だそうで、勿論、観光客も大勢来るという。有名店だけに芸能人のサインが所狭しと。これはある意味期待ができそう。

我々が注文したのは1500円の黒潮料理(コース料理)+イセエビ&昼まっからビール。幸せであります。
いそざきえん
明日葉こんにゃくと酢のもの
まず、初めに出てきたのは明日葉こんにゃくと酢のもの。昨日も御蔵島でも食べた明日葉。昔から不老長寿の薬草だそうです。やはり、こんにゃくも若干苦め。

続いて煮物。芋類が多かったが、あまり本州の方では食べた事のないような感じだった。しっとりとして美味しかった。
煮物
小芋
続いて出されたのは八丈島でよく取れるお芋(名前は忘れてしまった・・・・。)。小芋です。皮をむいて食べました。

そして、いよいよメインデッシュのお造り&イセエビの登場。
お造り&イセエビ
生前のお姿
ちなみにこのイセエビ初めは勿論生きておりました。プリプリして美味しい。

そして、竹の子。
といってもものすごく細く、いわゆるこちらで食べる竹の子とは少し異なり、皮をむいて、それに味噌をつけて食べる。
竹の子を食べる
これが中々、美味で、ちょっとしたおつまみ感覚。皆、バクバク食べる。
竹の子を剥くと目が寄る
麦雑炊
そして最後のしめにて麦雑炊&イセエビの味噌汁。この麦雑炊も八丈島独特の食物で、麦、里芋、明日葉、海苔を入れ味噌味で煮込んだ雑炊。

麦雑炊を食べたのは初めてだったが、想像に反してこれがまた深い味で、美味しい。ものすごくあっさりもしている。不思議。

味噌汁は先程のお造りの戦利品。
イセエビの味噌汁

八丈の果物
デザートに八丈で取れる果物。こちらはサービス。最後の最後まで八丈島の味を満喫。ご馳走様。

やはり、旅に来たら、その土地のモノを食べたい。それでこそ旅でもある。満腹。そんな満腹の後には、更に幸せな"温泉"の予定。贅沢である。

さて、そろそろ行くか、と会計をする際に目的の温泉場に行くためのバスの時刻をお店の方に尋ねた。しかし、かえってきた答えは・・・「ちょっと前に出発しちゃった」とのこと。えっ。では、次は?と聞くと、かえってきた答えは・・・「1時間後。」え゛―。一同みな驚く。そういえば、ここは八丈島。都会のバスとは違うということに一同みな気付く。さて、どうしよう・・・。

すると、いそざきえんさんの奥さんが一言。「ちょっと前に出たはずだから、車で追いかけてあげるよ」と暖かい御言葉。奥さんの運転の車にとびのって、一路、バスを追う。
車の中で少し雑談。このいそざきえんさんは、もともとお寺さんだったそうである。で、檀家さんのために出す、精進料理がどうもルーツのようである。ちょっとしたきっかけで、なかなか聞くことができないようなお話と人の暖かさを感じることができた。これも、また旅の楽しさでもある。

そうこうするうち、先にバスが見えてきた。バス停で停まったところで、降ろしてもらい、お礼をし、バスまで走った。ホッとして、席に着く。気持ちの良い汗をかいた。こんな気分の汗をかいたのは久しぶりである。この汗を温泉で気持ち良く洗い流そうと思った。





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