Chiang Mai
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貸し自転車に乗って颯爽と、
インキン治療に病院へ行く。

翌日は嵐を忘れたような上天気。このホテルにはビジネスセンターがあるので日本 と台湾にFAXを送る。このあたりが良いホテルのうまみである。


寺院の修復工事
チェンマイは整備された観光地で、町中どこへ行っても英語が通じる。

そこで、この町で病院に行くことにした。そう大袈裟な病気ではない。お恥ずかしい話だが股間が痒いのである。たぶんインキン。白鮮菌というやつだ。「風呂なし着替え些少高温多湿」という長旅はこいつらにとって大喜びの環境なのだろう。

トゥクトゥクは高いので貸し自転車に乗ってでかける。自転車屋はホテルのすぐそ ばにあって便利だ。料金は一日100B(300円)、別に保証金として2000B(6000円)預けなければならない。大金だが、当然これは自転車を返したとき帰ってくる。

病院はCHIANGMAI MEMORIAL HOSPITAL。きれいな大病院で看護婦さんはかわいい 。待っている患者もあまりおらずスムーズに診てもらえた。若い医者が患部をちょ っと見てすぐ処方する。薬を多めに出してもらうよう交渉、成立。飲み薬とクリー ムをもらって安心する。

なぜか体重や血圧も計る。二日酔いだっていうのに。体重は81キロだった。旅の途 中では痩せていたのだが、このところいい暮らしをしているので少し戻っている感 じ。それでも脇腹の肉などはみんな落ちた。満腹するまで食べるということはほと んどないし、なによりよく歩いているからだろう。


病院の請求額が予想を超えて高く1600B(4800円)もしたので一度ホテルにクレジットカードを 取りに帰る。ホテルの一泊が1200B(3600円)なのだからこれは高額だ。とはいえこの治療費は 帰国後に旅行保険で精算できるだろう。保険用に証明書(サーティフィケーション)をもらっておくことにする。

病院での会話ではふだんあまり使わない単語も必要になる。ずっと持ち歩いていたポケット辞書とカード型のレンズは(辞書の字が小さいのだ)、これまで使う機会がほとんどないので途中で捨てようかと思ったくらいだが、ここに来てようやく活躍の場があった。

バイクの二人乗り さて陰菌の治療もすんで心晴々(はればれ)チェンマイの町をサイクリング。天気 もいいし、自転車で走るこの町はスコブル心地よい。



c 1998 Keiichiro Fujiura


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