Chiang Mai
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タイ人でもソンクラーンに対する態度は人によって違う。
荷物を運ぶ人にとってはなかなかの悩みでもあるようだ。

タイ人にも水をかけられて怒っている人がいるのだ、ということを発見する。まぁそ りゃそうなんだろうが、こちらの思い込みとしては「現地の人は軒並み祭りに熱中しているのだ」と決 めつけてしまっているので、「人による」というのは実際に見てみないとなかなかわからない。

ソンクラーン中は町を歩くのもままならないし、荷物は濡れてしまうので、現代タイ のビジネスにとってはなかなか「困ったもの」でもあるらしい。高所得者なら自動車 で移動すればいいのだろうがそのちょっと下の人はバイクやトゥクトゥクを使うしか ないので、水掛けのターゲットになる。

「掛けるな!」と手で制止しても相手は戦闘状態でハイになっているし四方から水は 飛んでくるし他を狙った流れ弾もあるしで、結局はずぶ濡れになってしまう。だから といって水を掛けた人に文句を言うわけにもいかないらしく、なんだか独りでぷりぷ り怒っている人がいて、可笑しかった。

ホテルのビアガーデンは正月メニューで民族舞踏をやっている。腰の座らぬ素人田植 唄のような出し物だったが、白人客は有り難そうな顔をして見ていた。あんな「観光 エスニック」、底の浅いパフォーマンスをビデオに撮ったところでなんになると思う んだが、でもまァそれが「観光」というものなんだろう。

日暮れになれば水掛けも収まるので、ナイトバザールに行ってお土産を買った。ドレ ス4着940B(2820円)、Tシャツ5着500B(1500円)、革の財布450B(1350円)。財布はちょっと高かったか なあ。しかしこれで(たぶん)お土産は足りるだろう。

最後に安いクロスの「お土産用バッグ」を買ったら、もうこれで旅も終わりという感 じが強くしてきた。この町であと二泊。そしてホーチミンで数泊。台北はもう旅の終 わりだ。



c 1998 Keiichiro Fujiura


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