Tawau
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屋台村には焼き鳥、伊勢海老。
タワウには日本人好みの食い物がある。


サンクチュアリホテルの窓から
ダンロップホテルに何の不満もないのだが、カードが使えないのが苦しい。近所を回ったら一泊55RM(1952円)のサンクチュアリホテルがあった。ここはAMEXが使えるので移動することにする。

チェックアウトをしたらダンロップホテルの親切なオーナーが「これからどこへ行く」と聞く。「港」と適当に答える。「クルマで送ろう」「いや、いいよ」。こんなに親切にしてもらったのに悪いなあ。ちょっと良心がとがめる。

小奇人 ダンロップのほうが少し「商人宿」。サンクチュアリのほうが少し清潔。その分フロントの対応もビジネスライクで物足りない。ここもACHS(エアコン/ホットシャワー)でバスタブはない。


屋台の煙 サンクチュアリホテルからバスセンターを抜けて歩いていくと、映画館がある。ダンロップ大通りの女皇(EMPRESS)は大きな洋画館でタイタニックを上映していたが、ここはこじんまりとしたマレーシア映画中国映画の上映館だ。同じ日に時間をわけて数本の映画を上映するので、お目当ての映画を待って映画館の前の階段に男たちが座っている。

近所に屋台村があって焼き鳥の煙をもうもうと立てている。夕方になるとこの屋台村に通った。ビールがないのが難点だが、とにかく鶏はうまい。科学飼料など知らない健康な鶏なのでただ焼いただけで旨い。ましてこの町には中国人が多いのでタレが醤油系で最高である。大きな焼き鳥が一本2RM(71円)。焼き鳥好きにはこたえられない。お好み焼きに似たマルタバクも美味い。これも2RMだ。

屋台村の内ではないが、近くの通りにビールを売っている店もある。酒屋の前のプラスチックの椅子に座って、カールスバーグの缶4RM80(180円)を飲む。


海鮮屋台村 マレーシアは嫌いではないが、酒が高くなければイスラム圏ももっと良いところなのにと思う。 メルデカ旅行社の前に海鮮屋台村があって、水槽が並べてあった。昼間は魚はいない。ちょっと気をそそられたので夕方もう一度行ってみる。

昼間は死んだようだった店が、夕刻になると明かりがちかちかしている。ビアホールの風景に近い。水槽から伊勢海老を選んで半身をボイルにし、半身を焼いてもらう。秤の上で伊勢海老がぱちぱち跳ねる。中国系の店なので、蒸したエビをSOYSORCE(醤油)、ニンニク、カラマンシー(ライムのような果物)で食べる。

待っている間にいろいろな物売りが来る。靴下、時計、電気器具。ここは観光地なのである。いらんいらんと物売りの誘いを断りながらがんがん食べる。たいへん忙しい。お店の女の子が着ている黒い「Year of Tiger」のTシャツはタイガービアの販促物のようだが、なかなか粋なデザインだ。

さてお勘定。大ぶりのイセエビを含めて料理全部で40RM(1428円)。それに対してタイガービア中瓶2本で18RM(643円)だ。価格のバランスは、やはり酒が高い。しかしたいへん旨い店ではあった。


c 1998 Keiichiro Fujiura


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